うぐいす【鶯】
(1)スズメ目ウグイス科の小鳥。 主に山地帯の低木林に生息。 雄は全長16センチメートルほど, 雌はやや小形。 背部は緑褐色, 腹は白色。 アジア大陸東部, 日本・台湾などに分布。 日本では留鳥または漂鳥。 鳴く声が美しく, 古くから飼い鳥として珍重されたが, 現在は許可が必要。 春告げ鳥。 花見鳥。 経読み鳥。 人来(ヒトク)鳥。 ﹝季﹞春。 《~の身をさかさまに初音かな/其角》
(2)鶯の背のような色。 鶯茶。
(3)美声, または声の美しい女性の形容に用いる。

「~芸者」「~嬢」

(4)香道の火道具の一。 長さ四寸(約12センチメートル)ほどの細い串(クシ)。 金・銀・赤銅などで作る。 出香したあとの香包みを順次刺して, 炷(タ)いた順序が狂わないようにするもの。 香串。
(5)冊子などを綴(ト)じるときに用いる竹の串。
~鳴かせたこともある
昔は若く美しくて, 男にもてはやされた時もあった。

「今は梅干婆あであれど, 花の若い時や色香も深く, ~/歌舞伎・質庫魂入替」

~の卵(カイゴ)の中のほととぎす
〔ホトトギスは鶯の巣に卵を産み鶯に育てさせることから〕
子であって子でないこと。
~の谷渡(タニワタ)り
(1)鶯が谷を飛んで渡ること。 また, そのときの鳴き声。 枝から枝へと飛び移ることにもいう。 ﹝季﹞春。
(2)人や動物が物から物へ飛び移る曲芸。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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